ネトゲ廃人からびわ湖毎日マラソンへ

元ネトゲ廃人のサブ2.5ランナーによるトレーニング日記と、マラソンのトレンドで思うことを発信してます

練習方法(2018下半期〜2019初頭):総論1トレーニングメニューの基盤

最適な練習方法なんて個々人で変わるから自分の練習方法公開しても意味ないよね!

なんてのが本音ではあるんだが、備忘録的に練習についていろいろさらしてみることにしてみた。
まあ、(一回にまとめるとくっそ長いので)十数回にわけるが、全体の構成としては下記のとおり。

  1. 総論
  2. 各カテゴリわけしたトレーニングメニュー
  3. 週ごとの組み立て方
  4. 期分け

記載する練習は2018下半期〜2019年勝田全国マラソンまでの6カ月間の練習についてである。

先に言っておくと、練習は効率度外視で実用性しか求めてないので、「時間がない!」「距離走れない!」なんて人は読まない方がいいと思われる。
まあ、正直言ってしまうと、ネットで挙げられてる効率的な練習って

実 用 性 な い よ ね

ってのも本音。

正直そんなことやってる暇あったら、非効率と言われている走り込みをやった方がずっと手っ取り早く速くなれる。

 

ということで、総論としては

  1. レーニングメニューを構築する際に基盤となった書籍
  2. レーニングを行う際の考え方

の2本立ての予定。まずは1から。

レーニングメニューの基盤


基盤となるトレーニングメニューは「リディアードのランニングバイブル」に,「ダニエルズのランニングフォーミュラ第3版」をミックスしている。 

リディアードのランニング・バイブル

リディアードのランニング・バイブル

 

 

ダニエルズのランニング・フォーミュラ 第3版

ダニエルズのランニング・フォーミュラ 第3版

 

これを読み込めよ! という感じの走り込みを中心とした練習方法、期分け、考え方となっている。それだけじゃ書く意味ないんで書くけどな。

大まかな期分けとしては、

  1. 走り込み期
  2. スピードアップ期
  3. スピード持久力養成期
  4. 閾値走主体期
  5. 調整期

と変遷していく。ちなみに、マラソンレーニングでは走り込みが基盤となるため、走り込み期が重要なことはもちろん、調整を除くすべての期で走り込み期と同程度の距離を踏んでいくことになる。そのため、走り込み期で基盤を作るのが前提条件となる。 

上記2冊については説明不要かとも思われるが、ざっくりかいつまんで要旨だけ説明する。

リディアードのランニングバイブル

1993年発売で現在も不動のランニング教本として知られる1冊。

古いため科学的知見があいまいだったり間違っていたりするのだが、科学的な要素を重要視していない。

というか、

考えるな、感じるんだ

を連発しているような内容。

メニューのねらいは明確にわけられているんだけど、とにかく体感強度で練習していくスタンスでしか説明されていない。がっつり決まったペースで走りたいとか、心拍数がどのくらいとか、いろいろ決められた中で走りたい人には読んでると余計に不安になるだけかもしれない。

 

ちなみに初期の版の「週160キロ走りこめ」がまるでこの本の要旨のように紹介されていることがあるが、改訂後はこの距離に触れた上で、距離ではなくて時間を重要視するべきだったと記載されている。

 

基本は最高安定状態と呼ばれる1時間走れるペースでの走り込みを主体とし、半年スパンで期分けするというとてもオーソドックスなものなのだが、

ヒルレーニングだけは解せない

リディアードはこれがこの本のトレーニングのキーポイントとしているのだけど……単純にほかのトレーニングと差別化したかっただけに入れたんじゃないかと疑っている。

ダッシュでええやん。

ダニエルズのランニングフォーミュラ

つい最近も版を重ねたばかりの最新のランニング教本。

各トレーニングメニューについて、どのように行い、何をねらうべきかを詳しく教えてくれる。

また、期分けについてもねらいが明確で、積み重ねていくため納得感も強い。

そのため、この本を読むと漫然と行なっていた各トレーニングメニューが、どのような意味を持ち、どのようなねらいを持ったものなのかがわかるようになる。

というか、周りの練習の意図がざっくりしすぎてて気になってしまうようになる。

 

なんだが……

巻末のマラソンレーニングが、なぜかその期分けに沿っていない。

あれだけ期分けについて詳細に説明しておいて、巻末の詳細なトレーニングメニューはそこガン無視かよ、とツッコミを入れたい。

 

あと、この本でもっとも使えると言われている「VDOT」。

全然信用していない

正直VDOT表と照らし合わせてみると、練習ごとに実現不可能なペースと実現が容易なペースが混在していたりする。Mペース(マラソンのレースペース)とか、普段の練習からあんなに長い距離(25キロとか)走れたら、本番はもっと速く走れるわ。

 

リディアードとは逆に、がっつり決められたペースや心拍数の中で練習したい場合には最適かもしれない。

とはいえ、ダニエルズも各トレーニングメニューの説明をみると、割と体感を重要視してるように見えるけどね。特にIペース(インターバルペース)では、きついそのもののペースで時間を決めて走るのを推奨しているし。

両者をミックスして

述べてきたように、どちらも納得できない部分があったわけだが、そこをうまく噛み合わせ、さらに自分の環境に合わせてアレンジしてトレーニングメニューを組んでいる。

このへんのアレンジというか、トレーニングを行う時に考えていることについては次回で。